カビ

カンジダとは、真菌(カビ)の一種であり人間の身体に寄生します。
似たようなものとして白癬菌(水虫)がありますが、カンジダは白癬菌よりも一歩進んだ悪影響を及ぼすカンジダ症を発症させることがあります。
カンジダそのものは比較的よく見られるもので健康であれば影響は出ませんが、免疫力の低下などにより炎症や不快症状を発症させ、それらをカンジダ症といいます。

カンジダ症の発生はカンジダが生息する部位に多く見られ、特に通気性が悪い部位になりやすいため性器周辺に発症しやすい傾向にあり、性器カンジダ症と呼ばれます。
特に女性器の場合には膣内で発症することが多く膣カンジダ症と呼ばれています。
膣カンジダ症では膣内での炎症や不快症状を引き起こします。

また性交によって感染しますが、普遍的に存在する真菌であるため性交未経験者でも発症する場合があります。

カンジダは治せる病気?

具合の悪い女性カンジダは真菌(カビ)であり、完全に感染を防ぐことはできません。
感染は性交によってもたらされる可能性が高いですが、それ以外でも感染する可能性があります。

また健康体の場合には症状が現れないので感染していることすらわからず、症状が出てはじめて感染に気づくことになります。
さらに治療を行っても少しでもカンジダ菌が残っていれば再発します。
もちろん、最善の治療の努力は行う必要がありますが、将来的に再発するリスクもあるため、カンジダとは長く付き合っていく必要があります。

カンジダの治療は抗真菌作用によってカンジダ菌を除去することになります。
さらにカンジダ症は身体の不調によってもたらされます。
この原因としてはビタミン類の不足があり、サプリメントでそれらを補うことで症状の発生を防ぐことができます。

病院での治療で処方される薬

病院での治療としては、抗真菌薬の軟膏の塗布のほか女性の場合には膣坐薬や膣洗浄を行います。
また体調を整えるためにビタミン剤が処方されますし栄養状態を改善するように指導されます。
外用薬としては、カーネステンクリームクロトリマゾール)が使われ、内服薬ではフルコナゾールが主に使用されます。

また栄養を補助するためとしてビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、亜鉛などのほか、善玉菌を増やす乳酸菌の摂取も効果があります。
またティーツリーオイルやアロエベラなども民間療法として使われています。

再発時にドラッグストアで買えるサプリメントや薬

一度、治療して再発した場合には市販薬としてフレディCCやメディトリート、シュトガード、エンペシドL、フェミニーナ膣カンジダ錠などが販売されておりドラッグストアでも購入することができます。

基本的にはカンジダ菌を減らすのに抗真菌薬を使用するのがもっとも効果がありますが、一方ですべてのカンジダ菌を身体から除去することは難しいのも実状であり、また除去しても何らかの原因で再び感染することも多くあります。
そのためカンジダ症は再発するのが一般的です。

このことから、カンジダ症の症状が現れないようにするためにも、日頃の栄養状態の改善が重要になり、その栄養状態を改善するためにさまざまなサプリメントが販売されています。
市販のサプリメントでカンジダに効果があるものとしてはビタミン類や乳酸菌類があります。
ビタミン類は身体の抵抗力を高めることが期待でき、また乳酸菌の場合には善玉菌を増やすことによってカンジダ菌が悪さをするのを防ぐことが期待できます。

また亜鉛も身体の免疫力を高める効果がありますし、ティーツリーオイルやアロエベラなども抗真菌性があり殺菌作用が期待できます。
サプリメントはドラッグストアで売られており、あくまでも栄養を補助するためのものであるため、副作用の心配もありません。
このため症状が出ていない時や軽度の症状の場合にはサプリメントでカンジダ症の発症を抑えることができます。

カンジダの症状に合わせて治療薬を選ぶ

一方でカンジダは白癬菌、つまり水虫と同様にポピュラーな皮膚病とも言えるものです。
このためカンジダに効果のある市販薬も販売されておりドラッグストアでも購入が可能です。

ただし市販薬の多くは軽度のカンジダ症に対応したもので、手軽に購入できる第二類医薬品の場合には炎症やかゆみを鎮めたり、抗菌性の成分が含まれているものが中心です。
この場合には皮膚の表面に現れるものには症状を抑える効果がありますが膣カンジダ症の場合には、その性質上効果は期待できません。

また第一類医薬品の膣カンジダ症の薬の場合には再発治療薬という位置づけになります。
あくまでも一度治療を行っていることが利用できる条件となっているため、クリニックで治療を受けたあとの再発でなければ利用は出来ません。
また第一類医薬品は薬剤師のいるドラッグストアや薬局でしか購入できませんが、効果についてはクリニックで処方される薬と同等の働きをするので膣カンジダ症の治療を行うのには有効です。

カンジダ症治療の市販薬に副作用はない?

カンジダの市販薬を手に取るイメージカンジダ症に効果がある市販薬としては2種類あります。 ひとつは炎症やかゆみを鎮める軟膏で、もうひとつが膣カンジダ症に効果のある膣坐薬です。
軟膏は主にかゆみを鎮めることを目的として使用されるものですが、第二類医薬品として販売されているものは殺菌性はあるものの真菌を殺菌する作用はありません。 抗真菌性のものは第一類医薬品として販売されているので注意が必要です。

また第二類医薬品はドラッグストアでも棚から手軽に購入可能ですが、第一類医薬品である軟膏や膣坐薬、膣錠のものはカンジダ症の再発治療を対象としているので、薬剤師に相談した上で、また過去に治療を受けていることが前提で購入することができます。
いずれにしても第一類医薬品はドラッグストアでも薬剤師のいるドラッグストアや薬局でしか購入できません。

軟膏としてガンジダ症に効果があるものとしては、フレディCCクリーム、メディトリートクリームが知られています。

症状は抑えても根本的な治療にならない薬とは?

有効成分にかゆみを抑える成分と殺菌成分、代謝を良くする成分が含まれている薬もあります。
かゆみを抑えて殺菌をするということは対処療法としては効果があります。
しかし残念ながら真菌であるカンジダ菌には効果がありませんから抜本的な治療には至りません。

抗真菌性の殺菌成分があるものはカンジダ菌に対しても有効です。
ただ、カンジダ症はその時の体調によって発生するもので、そのかゆみから皮膚を掻いてしまうことで皮膚が傷つき、さらに悪化するというものですから、軟膏で効果があるのは膣のような入り込んだ場所以外といえます。

またあくまでもかゆみを抑えるものであるため副作用もほとんどありません。
なお、ステロイド系のかゆみ止めは免疫力が低下するためカンジダを悪化させることもあります。
いずれにしても塗り薬の場合にはあくまでも表面的なかゆみを抑えることが目的といえます。

カンジダに効果がある薬の副作用

その一方でカンジダ症再発治療薬は抗真菌薬であるため治療効果が期待できます。
カンジダ症再発治療薬としてはフレディCCやメディトリートクリーム、シュトガード、エンペシドL、フェミニーナ膣カンジダ錠などが知られています。
いずれも薬剤師のいるドラッグストアでも購入することができます。

フレディCC
メンソレータムが販売しているもので、膣錠とクリームが販売されておりいずれも第一類医薬品として販売されています。
抗真菌薬ですのでいずれも膣カンジダ症の再発に対する治療に効果があります。
メディトリート
膣坐薬とクリームが販売されており、いずれも第一類医薬品ですので抗真菌剤でカンジダ菌を減らす効果があります。
シュトガード、エンペシドL
同じく第一類医薬品の膣坐薬として販売されており、これにもカンジダ菌を減らす効果が期待できます。

一方で副作用としては、使用部位のかゆみ、発疹、発赤などが起こる可能性があります。
原因としては皮膚のアレルギー反応が考えられます。
ただかゆみや発疹、発赤はカンジダ症でも現れるものですから、それが薬による副作用であるのか判断するのは難しいものです。
いずれにしてもそのような症状が強く出ている場合にはカンジダ菌によって引き起こされているのか、治療薬によって引き起こされているのかを調べる必要があり、クリニックで医師の診察またはドラッグストアで薬剤師に相談するのが良いといえます。

ただ基本的に市販薬は外用ですので副作用である場合には使用を中止することによってその症状が消えるのがほとんどです。
またカンジダ症は日和見菌であるため体調が改善することでカンジダ症そのものの症状が治まる場合もあります。

カンジダ症に市販薬のフェミニーナ軟膏は効かない

カンジダ菌は真菌であり一般的な菌とはまったく異なります。
このため単なる殺菌作用では効果はなく、真菌を殺菌するためには抗真菌作用のある殺菌成分が含まれている必要があります。

一般的に真菌に効果のあるものとしては、その病名を冠して販売されています。
つまり、カンジダに効果のあるものは、「カンジダ再発治療薬」として販売されています。
ドラッグストアで販売されているものとしてはメディトリートクリーム、シュトガード、エンペシドL、フレディCCがあり、これらには抗真菌性の作用があるため、軟膏でも十分に再発治療を行うことができます。
これらのカンジダ症治療薬の多くは膣坐薬とクリームの両方を同じ商品名で販売しています。

メディトリートクリームの場合には、膣坐薬はメディトリートとして販売されていますし、フレディCCも膣錠とクリームの両方が販売されています。
エンペシドLもクリームのものはエンペシドという名称で販売されています。
シュトガードは膣座薬のみとなっています。
いずれも再発した際の治療を目的としているので、十分な効果が期待できます。

フェミニーナ軟膏とは?

その一方で注意しなければならないのがフェミニーナ軟膏の存在です。
フェミニーナ軟膏は手軽な価格ですが、メディトリートクリームなどとは異なって抗真菌作用がありません。
フェミニーナ軟膏は、あくまでもデリケートゾーンのかゆみを抑えることを目的としている軟膏であるため、かゆみに対する効果は高いものがありますが、抗真菌作用がありませんから根本的に真菌を殺菌するといったことは行なえません。
フェミニーナ軟膏に含まれるかゆみに効く成分としては局所麻酔の成分であるリドカインと、かゆみ止めに広く使われるジフェンヒドラミンが含まれています。

この2つの作用により強力に皮膚で発生しているかゆみを鎮めてくれます。
また殺菌成分としてイソプロピルメチルフェノールが含まれ血行を良くし代謝を高めるトコフェロールも配合されています。
このためデリケートゾーンのかゆみに対しては十分な効果が期待できます。

ただ一方で殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールは抗真菌性はありませんから、カンジダ菌には効果がありません。
あくまでもかゆみを鎮める作用であるため、炎症をおさえる成分が含まれていません。
このためフェミニーナ軟膏を塗布しても根本的な治療は出来ず、かゆみを抑えるだけのものといえます。

表面のかゆみだけであればかゆみを抑えるだけでも十分な治療効果を感じることができますが、膣内で発生している場合には効果は得られません。
フェミニーナ軟膏は第二類ですのでドラッグストアで手軽に購入することができますし、強力なかゆみを抑える成分のおかげで症状の緩和は期待できます。
ただし効果が出ない場合には、膣錠を利用するかクリニックで診察を受けて原因を探る必要があります。

同じ名前?フェミニーナ膣カンジダ錠について

膣内で発症している場合にはフェミニーナ膣カンジダ錠を利用する必要があります。
フェミニーナ膣カンジダ錠は他と同じく抗真菌作用があるもので再発した際に症状を抑えるものです。
同じフェミニーナという名称で販売されていますが、両者はまったく性質の異なるものでフェミニーナ膣カンジダ錠は抜本的な治療を行うためのものです。
第一類ですので薬剤師に相談した上で、また治療を受けていたことが前提になりますが、他の薬と同様に真菌を除去する作用があります。

なお、市販のかゆみ止めを利用するのは注意が必要です。
特に強力なかゆみ止めにはステロイドが含まれているものがあるためです。
ステロイドは免疫力を抑える働きがあるため、性病が理由の場合にはかえって症状を悪化させる可能性があります。
いずれにしてもかゆみを抑えたり抜本的な治療をしたい場合には、診察を受けてその原因を知ることが重要です。